学園者! ~風紀委員と青春泥棒~

[著者:岡本タクヤ/イラスト:マグカップガガガ文庫]★★

学園者!: ~風紀委員と青春泥棒~ (ガガガ文庫)

学園者!: ~風紀委員と青春泥棒~ (ガガガ文庫)

 堅物イメージな風紀委員ってよりも、柔軟対応な
何でも屋とか便利屋って印象。学内風紀を取り締ま
る側がそれでいいんかい、って適当さはありました
けども。まあ生徒三千人規模の高校ではね。生真面
目に立ち回っても変に気疲れしてしまうのかな、そ
れなら椎名みたいになるべく肩の力抜いて振舞って
た方がやり易いのかな、とか思ったりしました。
 おそらく登場した癖の強い人達も、全体から見れ
ばまだまだごく一部な気もしますが、椎名はそう言
う人達から結構人望があって顔も知られていて、あ
まり表には出難いけれど有能さも買われているんで
すよね。猪突猛進な天野を制御しつつ、今後の変人
さん達とどんな風に向き合って行けるか見物です。

デスペラード ブルースII

[著者:江波光則/イラスト:霜月えいとガガガ文庫]★★

デスペラード ブルース (2) (ガガガ文庫)

デスペラード ブルース (2) (ガガガ文庫)

 その日暮らしで日銭を稼ぎ、最低限生きて行ける
ならば惰性に身を委ねる。そんなに自主性が無いよ
うには見えないんだけど、今の白夜の生き方がそん
な風に感じられるから、過去の回想がえらく眩しく
映ってしまう。もっとも、過去だって決して綺麗な
生き方してなくて、むしろ鳴海や水産高連中との絡
みで荒みやさぐれている印象の方が強いですけど。
 白夜の方は面倒事避けたがってるのに、良くない
意味で彼に関わりたい相手からちょっかい掛けられ
てばかりいる。その上何か劣勢に陥る事ばっかりで
悔しさに歯軋りしてしまったりとか。痛い目散々見
てるんだから、家族を殺害された真相もそろそろ手
の中に転がり込んで来てくれないものだろうか。

既刊感想:

クラスメイトが使い魔になりまして

[著者:鶴城東/イラスト:なたーしゃ/ガガガ文庫]★★

クラスメイトが使い魔になりまして (ガガガ文庫)

クラスメイトが使い魔になりまして (ガガガ文庫)

 第13回小学館ライトノベル大賞
 『ガガガ賞』&『審査員特別賞』受賞作。

 現代社会に魔術要素が突如現れた、みたいな感じ
で最初ちょっと面食らってしまいました。根本の発
生起源などにはあまり詳しく触れられてなかったの
で、とりあえず既に魔術要素が一般に受け入れられ
て定着している状況、と捉えておけばいいのかな。
 もしもクラスメイトの美少女が使い魔になったら
……と言う状況は確かに間違いじゃないですが、む
しろ主人の方がこき使われているような? 想太の
とにかく気力無しで面倒臭がりの事なかれ主義な性
格で、こうなってしまってる所もありますが、二人
の掛け合いは見ていて楽しく微笑ましいですね。
 想太の過去の件は大分伏せられたままなので、次
は茉莉花と千影との過去もハッキリ見せて欲しい。

ピンポンラバー3

[著者:谷山走太/イラスト:みっつばー/ガガガ文庫]★★

ピンポンラバー (3) (ガガガ文庫)

ピンポンラバー (3) (ガガガ文庫)

 翔星はいわゆる天才型ではなく、努力型に加えて
感情を爆発させて力に変えるタイプ。コーチの一代
が言っていたように、ある特定の状況下に置かれた
時に真価を発揮する、普段からは考えられないよう
な能力を繰り出す。翔星の場合は劣勢に追い込まれ
ながらも相手の特性を充分に把握出来た時、そして
自らが試合を通じて最大限に“楽しい”と感じられ
ている時。その辺りは個人的な解釈ですけど、大抵
の場合は翔星のそんな姿にワクワクさせられます。
 今回は主に椿のお話。通じ合っているようで、実
はちょっと互いに負い目があって遠慮し合っている
ようで。こういう状況はちょっと意外でしたが、一
生懸命本音をぶつけ合う姿はとても輝いてました。

既刊感想:

29とJK6 ~あなたの隣を歩きたい~

[著者:裕時悠示/イラスト:Yan-YamGA文庫]★★

 一年前の新人研修エピソード。無自覚に冷凍美人
と呼ばれていた渡良瀬の氷を溶かしてしまう槍羽、
さすがヤリちん。現在の渡良瀬は生真面目過ぎてち
ょっと融通が利かなさそうな頑張り屋さんって印象
で、入社当時の他人を寄せ付けないオーラを放って
いる感じは結構意外でした。あと何で槍羽に惹かれ
てるのかなあ、と抱いていた疑問も解けました。
 もう一方、現在の合同プロジェクトの続き。槍羽
は積極的に関わりたくない雰囲気出してましたけど、
今回に関しては渡良瀬のサポートに徹するつもりな
のかな? 花恋の小説の題材選びの時もそうでした
が、槍羽の中で引っ掛かりを覚えている“言葉で上
手く説明出来ない何か”が少々不穏で気になる所。

既刊感想: