SIDE ONE

ラノベの感想を日々書き連ねるブログ

筺底のエルピス ―絶滅前線―

[著者:オキシタケヒコ/イラスト:toi8/ガガガ文庫]★★

確定された未来
 圭が鬼の“封伐”の為に潜った“門”の先でその事実を初めて知って、思わず言わずにはいられませんでした。「何の為に戦わなければならないんだろう?」と。少しでも未来を延命させる為には、彼等がやるしかないのは分かっているんですけどね。

それでも微かな希望はあるのか
 終盤で圭がもう一度門を潜った際、タイムリミットが僅かに延びていた事は良い意味と捉えて良いのかどうか。第五段階の鬼の討伐と、叶の成長、それだけが要因ではないでしょうけど、これが門を潜る度に延びて行ってくれたら、と思わずにいられませんでした。

『白鬼』と結
 現状で解決策が無く、現状維持のまま放っておくしかない所が本当に怖いです。破滅の条件がハッキリ提示されているので余計に。あまり考えたくないですけどね、初っ端からフラグとか……。

叶の『蝉丸』の真価
 これってもしかしたら『殺戮因果連鎖憑依体』の特効になり得るのでは? 通常、完全消滅までには幾つも手順を踏まなければならない所を、現場で即断ち切る事が出来るのでは……とか思ったりもしましたが、どうでしょうね。

友人キャラは大変ですか?8

[著者:伊達康/イラスト:紅緒/ガガガ文庫]★★

新章開幕
 一郎の友人キャラ大作戦、第二期スタート。が、しかし、勿論初っ端から躓いてます。アギトの異界侵攻も、こっちの戦力が圧倒的なので、一郎がどう粘ってもアニメで言う所の1クールすら持たずに終了してしまいそう(主にシナリオ破綻が原因で)。

小林一郎は未だに分かっていない
 裏方に徹しようとすればする程、全てが裏目に出て気付けば主人公ポジションに収まってしまう事に。今の所は上手い具合に主戦力から外れてましたが、もう既に綻びが見え始めているので裏方作業が終わるのも時間の問題でしょう。

黒亀里菜は悪魔に憑依されても黒亀里菜だった
 全く何もこれっぽっちも変わっちゃいねぇよ、この娘。それでも、これまで蚊帳の外に置いておいた場合、大抵忘れた頃に一郎のシナリオに致命的ダメージを与える困ったちゃんなので……むしろ放っておいた方が面白くなるのかも?

驚愕のラスト
 不意打ちも良い所で、本気で「ええええっ!?」ってなりました。いや本当に、どういう事? 一郎が一番そう思った事でしょう。何にしても次巻を待たなきゃならないのですが、これは巧い引きだなあ。

既刊感想:オフコース

異世界帰りの俺(チートスキル保持)、ジャンル違いな超常バトルに巻き込まれたけれどワンパンで片付けて無事青春をおくりたい。2

[著者:真代屋秀晃/イラスト:葉山えいし/電撃文庫]★★

日常に愛されない男
 最初の森で遭難、次の紗姫の風邪看病、の辺りまではまだ辛うじて日常っぽいことやってた。ラブコメ鈍感主人公っぽい事も、この時はまだやれていたような気もしていたのに。

非日常に愛される男
 その人間離れした身体能力、もうちょい隠す努力をすればいいのに……と思ってしまうのだけど。しかし、日常を渇望する武流を非日常の方が放っておいてくれないのだから仕方がないのか。

唯一の日常、唯一の癒し
 だったはずなのになあ、奈々子~。超人は超人を引き寄せてしまう、の言葉通りになってしまった。武流にとっては辛い事実だったけど、ラストの幼馴染だからこそ気付けたであろう“仕掛け”にはグッと来た。

そして3人のヒロインは
 未だ互いに正体がバレてないのは奇跡としか言いようが無い。なんか武流が間に入っていちいち誤魔化してるのが見ててもどかしいので、「もうさっさとバレちまえよ」と思ってしまったりも。

既刊感想:

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。14

[著者:渡航/イラスト:ぽんかん(8)/小学館 ガガガ文庫]★★★

とりあえず、言いたい事は平塚先生が言ってくれた
 それでも言わなきゃ気が済まない。比企谷八幡、爆発しろ!

可能な限り時間稼ぎしてわざと遠回りして避け続けて逃げ続けながら“本物”に近付こうとする行為
 くっそ面倒。知ってたけど。最後の最後で面倒臭さが極限まで際立ってた。何度も何度も思った事で、「その為だけにそこまでやるか」的な。まあでも、そうじゃなきゃ八幡じゃないみたいな、むしろそれでこそ八幡って安心感や安定感を覚えたのも確かな事で。

“ラブコメ”
 『青春』はあっても、『ラブコメ』って括りはちょっと違うかも? と、ずっとそう感じていたのは、とにかく八幡自身にラブコメが絡まなかったから。周囲では結構あったけど。しかし最後にやってくれたなと。薄々感じてはいたけれど、何せ遠回り過ぎの捻くれ過ぎのこじれ過ぎで、むしろよく言葉と態度で示せたなあ、って気分だった。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
 新学期が始まり、言葉にしたりしなかったりで色々不器用に伝え合って、それぞれの立ち位置が“一応”定まった所で終幕。ただ、この先の予感もある。付き合うのは疲れるし面倒臭いけれど、“もしも”があれば、その時はきっとまた心地良く付き合って行けるに違いない。

既刊感想:7.56.51010.5111213

三角の距離は限りないゼロ4

[著者:岬鷺宮/イラスト:Hiten/電撃文庫]★★

おいてけぼり?
 秋玻が矢野に別れを告げて、春珂と“対等の立場”になろうとする。しかしこれを秋玻/春珂の視点で眺めていると、どうにも矢野自身の気持ちを考えずに先走っているように見えて仕方がない。矢野がこの状況を望んでいたとは到底思えない。

思考停止
 ただ、それで矢野の心がおかしくなってしまったかと言えば、全てが原因とは断言出来ない所で。矢野の方にも、「自分を変えたい」と言っている癖に、嫌悪していた“役割を演じる自分を楽しんでいる”と指摘され気付かされてしまった。それと同時に別れ話だったから、そりゃ精神的に病んでしまうよ。

××と『わたし』
 “わたし”と父親との過去回想で、ちょっと気になっているのがこの表現。明言してない所は伏線なのかどうか。次巻より秋玻/春珂の過去の話に触れるそうなので、その辺りの事も徐々に描かれて行くのかな?

試行錯誤の末に
 そもそも一方的に振ったのが原因の一つだろう、と言ってしまうと身も蓋もないのだけど。それでも、矢野の心を大きく揺さぶる事が出来るのは秋玻/春珂だけしかいない、矢野にとってかけがえのない存在、とハッキリ知れたのは良かったのか。

既刊感想: