“菜々子さん”の戯曲 Nの悲劇と縛られた僕

[著者:高木敦史/イラスト:笹森トモエ角川書店 角川スニーカー文庫]★★

 第13回角川学園小説大賞『優秀賞』受賞作。
 奈々子さんが一生懸命画策したアレやソレ。最終
的には、“何よりも坪手明の病気の回復を切に願う
が故の行為”なんだろうなと予想してたし、そうで
あって欲しいと思ってた……んだけど。どうも奈々
子さんにとっての最優先は、“彼の事を想い心配し
て”ではなく、“自分自身の為に”って事なのかつ
まりは。まあ結局の所、腹の内を語らなくても互い
に相手の思考を知り尽くしてるみたいだし、それで
納得出来ているみたいだからいいんじゃないかな。