命がけのゲームに巻き込まれたので嫌いな奴をノリノリで片っ端から殺してやることにした1

[著者:中田かなた/イラスト:ともぞ/HJ文庫]★★★

 第9回HJ文庫大賞『大賞』受賞作。

 新井和馬の冴え渡る頭脳と巧みな話術に魅了され
たのは間違いない所です。どんなゲームが用意され
ていても、その内容の全てに面白さを見出せたのは、
彼の功績が大きかったのだろうなあと思います。
 こういう現実味の無い、現実の中では起こり得な
い事態に直面した時、どうしても気になってしまう
のがオチの付け方です。気にし過ぎると途中の場面
毎で上手く楽しめなさそうだったので、極力後回し
にするよう意識してはいたんですけど。好みの問題
としては「うーん」な印象でした。でも、この結末
で和馬のクズっぷりが一層際立ったと思えば、見せ
方としては上手なあと。これで和馬にとって終わり
ではなくなったので、次の一手が気になる所です。