SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

ちょっとゲームで学園の覇権とってくる

[著者:うれま庄司/イラスト:おーじ茶/富士見ファンタジア文庫]★★

ちょっとゲームで学園の覇権とってくる (ファンタジア文庫)

ちょっとゲームで学園の覇権とってくる (ファンタジア文庫)

 有名なって名声を得る為の“手段”としてゲーム
を利用するのと、楽しむ事を“目的”としてゲーム
に触れるのと、大きく分けてこの二種類のゲーマー
としての描写。一見して前者の方がイメージ良くな
い感じですが、もしプロゲーマで生計を立てるなら
単に好きで楽しいだけでは乗り切れない部分もある
のかなと。そう考えると、手段として用いるのも有
りなのかなと。専門学校での技能育成がメインなの
で、まだそこまで進む事は無いでしょうけどね。
 優刀は単純に純粋に、ゲームをプレイするのが好
きだから。行動理由はそれだけなので見ていて気持
ちが良いですね。そのままの情熱が、おそらく今後
相対するであろう強敵に果たして通用するか否か。

通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?3

[著者:井中だちま/イラスト:飯田ぽち。富士見ファンタジア文庫]★★

 これがMMORPGのテストプレイ中だと言う事
を度々忘れてしまうこの頃。要は「運営は条件を満
たしてクリアさせる気あるのかい?」って疑問なん
ですけど……まあ真人にとっては難題であっても、
他の人達は結構ゆるーく和気藹々とやってますから
ねえ。特に真々子さんとか。ゲーム内であっても息
子と密接にコミュニケーション取れて歓喜を巻き散
らかしてる様子を見てたら、別にクリアとかどうで
もいいじゃねって気持ちにもなってしまいますよ。
 とは言え、シラーセ(運営)の感知しないイベン
トに、謎の敵対キャラに、あとアマンテの「ポータ
はそもそもこっち側」って台詞とかも、何か今回は
含みのある動向も色々とあって気になりました。

既刊感想:

友人キャラは大変ですか?3

[著者:伊達康/イラスト:紅緒/ガガガ文庫]★★

友人キャラは大変ですか?3 (ガガガ文庫)

友人キャラは大変ですか?3 (ガガガ文庫)

 もう一郎は友人Aのポジションには戻れそうも無
いので、潔くキャラ変して主人公ポジションを受け
入れるべきだと思いますよ。これが、“実はそう思
わせといて全て友人Aを再確立する為の布石”だと
したら、とんでもない仕掛けだとは思いますが。
 実際に、そう言ったどんでん返しのような展開を
期待している部分はあるんです。現時点で一郎は主
人公以外の何者でもない恋愛フラグを乱立させまく
っていて、幾ら挽回しようと頑張ってみても無駄な
足掻きにしか見えなくて。ハッキリ言って友人キャ
ラを回復した場合、どう考えても地位が下がるとし
か思えません。が、一郎がそれを望むなら、何とか
叶うような展開に持って行って欲しいですよね。

既刊感想:

忘却のアイズオルガン

[著者:宮野美嘉/イラスト:薫る石/ガガガ文庫]★★★

忘却のアイズオルガン (ガガガ文庫 み 12-1)

忘却のアイズオルガン (ガガガ文庫 み 12-1)

 ダヤンとアリアの歪んだ愛憎表現が堪らなく苦し
くて痛々しい。特にダヤンは全てを理解して受け入
れた上で、本心とは真逆の感情を常にアリアへぶつ
けているわけで、もう偽っているのが分かってるの
で眺めているだけでも相当きついですよこれは。だ
って本当は大好きで大好きで堪らないってのに、憎
まれるように振舞わなければならず、しかも願望成
就までずっと続けなければならないわけですから。
 相当の覚悟を持続させなければ為せない所業で、
最初から最後までダヤンのその覚悟は充分に伝わっ
て来ました。ただ、これがまた相当に危うく、数も
全然足りないのに一体の退治でこれだけ梃子摺って
いて、中途で折れないか心配で仕方ありません。

異世界修学旅行6

[著者:岡本タクヤ/イラスト:しらび/ガガガ文庫]★★

異世界修学旅行 6 (ガガガ文庫)

異世界修学旅行 6 (ガガガ文庫)

 満を持しての若王子暁の登場に、散り散りになっ
てしまった仲間集めも大詰め感が漂い、いよいよ波
乱に満ち溢れた異世界旅行も終わりが近付いて来た
のかなと。そんな雰囲気が感じられる内容でした。
 浩介達のグループと敵対関係っぽく演じていた若
王子側のグループも、結局敵対していたのではなく
て、同じ仲間集めをしている過程でやり方の違いか
ら衝突してしまったみたいな? 今回その説明を求
める前に、いきなり幻の中に閉じ込められてしまっ
たもんで、まだハッキリしていないんですけど。
 やり残しているのは、勇者だった人の種明かしを
受けて、未整理の状況を整理して、あとは無事帰還
出来るかどうか。その位ではないでしょうかね。

既刊感想: