SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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ネコソギラジカル(下) 青色サヴァンと戯言遣い

[著者:西尾維新/イラスト:竹/講談社 講談社ノベルス]★★

 シリーズ最終巻。「王道でいこう王道で」「普通に終わらそう」「普通でいいんだよ」「何事も普通が一番だ」「ハッピーエンド以外は認めねえっつーの」……哀川潤がいい事言った! これら一連、私はシリーズ中で最上の名言だなーと思ったよ。だって、王道で普通、そしてハッピーエンド……全部いーちゃんが渇望していたものじゃないかい?

 玖渚友との関係。“最初からボタンを掛け違えていた関係”と称していたけれど、ボタンが存在するなら、そのボタンを掛けて受け入れる穴が存在するなら、一度全部外してもう一度正しく掛け直す事も出来る筈。それが可能かどうか……いーちゃんの変化と友の変化でそれが実現出来るかどうか、そういう事を描いてみせてくれたんじゃないかなと、結末に触れて思う。

 多くは語らずただ幸せな日常のみを切り取ったラストシーン。一目見て安堵の溜息が漏れた。こうであって欲しいと願った通りに、素晴らしく良いものでした。

既刊感想:『戯言シリーズ』感想一覧