[著者:榊一郎/イラスト:増田メグミ/富士見ファンタジア文庫]★
シリーズ最終巻。え、もう終わっちゃうの? ってのが最後まで読み終わって出た感想。うーん、一応過去編から引き継いだ部分について、語るべき事は漏れなく語られていた筈なんだけど、妙に物足りなく感じてしまったのは何故だろう? 最終的にはエニーネが、トルクの過去の事やテレスと寄生型ディスパレイト『女王』の事に触れる展開に進むんだろうな……とは思ってたけど、その辺の重要な所が割とあっさり片付いてしまったからなのかも。
上記のような過去の傷跡を描く部分も、中盤までメインだったディスパレイト絡みの日常騒動エピソードも、もうちょい色々読んでみたかった。良い結末だったけど、無難に纏まっていたのが惜しいな。
陰謀とその残骸のこと
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榊一郎 富士見書房 2008年05月