SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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ディスパレイト!2 陰謀とその残骸のこと

[著者:榊一郎/イラスト:増田メグミ/富士見ファンタジア文庫]★

 シリーズ最終巻。え、もう終わっちゃうの? ってのが最後まで読み終わって出た感想。うーん、一応過去編から引き継いだ部分について、語るべき事は漏れなく語られていた筈なんだけど、妙に物足りなく感じてしまったのは何故だろう? 最終的にはエニーネが、トルクの過去の事やテレスと寄生型ディスパレイト『女王』の事に触れる展開に進むんだろうな……とは思ってたけど、その辺の重要な所が割とあっさり片付いてしまったからなのかも。

 上記のような過去の傷跡を描く部分も、中盤までメインだったディスパレイト絡みの日常騒動エピソードも、もうちょい色々読んでみたかった。良い結末だったけど、無難に纏まっていたのが惜しいな。

既刊感想:
ディスパレイト!コンプ0102