[著者:古橋秀之/メディアワークス文庫]★★
最初に述べられていた、“三首四眼五臂六脚”の“一匹”の化物の意味が最後で紐解かれた時、なんかこうぞわぞわっと、高揚感に満ち溢れた鳥肌が総立ちしてしまったよ。廉把の絶望と放棄と逃避が元々からあったせいか、希望も意欲もあまり前向きに抱けない状況がずっと続いていただけに、このラストの決起は余計にぐっと来るものがあったなぁ。
……でも、実際はこの最後の惨状を目の当たりにした所からが廉把、蘭珈、浪无の本当の始まりなわけで。現状絶望的な戦力差のある螺巖に対し、これから三者が何を考えどう挑んで行くか楽しみな所。
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古橋秀之 アスキー・メディアワークス 2009年12月