[著者:大澤めぐみ/イラスト:もりちか/角川スニーカー文庫]★★
6番線に春は来る。そして今日、君はいなくなる。 (角川スニーカー文庫)
- 作者: 大澤めぐみ,もりちか
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/11/01
- メディア: 文庫
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4人の独白。他の3人と絡んでいても、ほぼほぼ 各話で主役を務める登場人物の一人語りを聞いてい るような印象で。ストーリーの筋道があって、登場 人物同士が絡んで、途中様々な変化を見せつつ物語 が進んで行く……イメージは大体こんな具合だった ので、思っていたのとは大分違った手応えでした。 個々の感情表現は特盛りで、日常の出来事や対話 を交えて進行するような描写は極力控え目。控え目 だった方を欲していた身としては、好みから離れて いたからか少々乗り切れなかったかも知れません。 “誰が誰に対して何を思い抱いているのか”に関 しての心理描写は、物凄く心惹かれるものがありま した。ただ、過程の部分も見たかったんですよね。