[著者:神坂一/イラスト:あらいずみるい/富士見ファンタジア文庫]★★
初っ端の雰囲気としては、もしもリナとガウリイが異世界転移したら……的な? それっぽいってだけで全然違いますけど。
正確には同世界転移。現状行く事の出来ない場所へ飛ばされた、と言った具合です。しかし『中』の結界とか『外』の世界とか、そんな設定は初めて聞いた気がしたのですが。語られたのを忘れていただけかな?
それにしても。スレイヤーズの世界観やら、遠い昔の伝説の神と魔の争いやら、千年前の降魔戦争の詳細やら、こんなに丁寧に解説してくれた事って今まであったかな? これも忘れてただけ?
あとはこれまでのリナと魔族との戦いの経緯なんかも含めて、全部“リナの語り”として物語の中で描かれていたのは良かったですね。色々うろ覚えだったなあって実感しました。
と言うわけで小説版の第三部開幕。まだ謎だらけの伏線だらけですが、実際にリナとガウリイが派手に動いているのを見ていると、やっぱり気分高揚でわくわくさせられますね。
既刊感想:『スレイヤーズ』感想一覧
スレイヤーズ17 遥かなる帰路
posted with ヨメレバ
神坂 一/あらいずみ るい KADOKAWA 2019年10月19日