SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

数字で救う! 弱小国家3 幸せになれる確率を求めよ。ただしあなたの過去は変わらないものとする。

[著者:長田信織/イラスト:紅緒/電撃文庫]★★

ナオキのおじいちゃんが遺した数式のグラフ
 何度目を凝らしても“アレ”にしか見えないんだが……。いやしかし、死に際の重苦しいエピソードをかましておいて、さすがにそんなおふざけは……やりやがったなこのジジイ!(ナオキも同様にツッコミ入れてた)

数学を愛してほしい
 ただ、最期までこの理念を貫いてナオキに伝えたかったのかな? 想いを継いで欲しかったのかな? と。あえてのお茶目なおふざけ。しょーもない事を意味深に、死に間際に遺してくれた行為こそ凄い事なのかも知れない。

数学計算戦術が通用しない局面
 相手が単純に考え無しに圧倒的な兵力差で押し潰して来る場合、作戦もクソも無く蹂躙される結末。傭兵隊長の動向がギリギリまで分からなかったので、今回はナオキもダメかと思いました。そう見せておいて勝ちを拾う辺りはさすがとしか言い様が無い。

“3巻で一区切り=完結”の法則
 割と綺麗にまとまってくれたので、「このシリーズも法則発動か……」と思ってましたが、どうやら法則を超えたらしい。何年後か? それとも一気に子供の世代? ナオキがやるべき事もまだ色々あると思うので、どんな風に描かれるのか楽しみですね。

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