[著者:池田明季哉/イラスト:みれあ/電撃文庫]
第26回電撃小説大賞『選考委員奨励賞』受賞作
路上の壁にスプレーで描かれた様々な文字や絵を、『芸術』と捉えるか、それとも『落書き』と捉えるか。前者と後者にはそれぞれの主義主張があって、相容れないから対立関係が出来上がってしまう。主人公のヨシは、多分『どちらでもない』。最初は介入する理由を持たいな部外者だから。ブーディシアとの交流を経て、初めてその資格を得るような、立場の変化を見せて行く彼の姿が印象的でした。
グラフィティを書く事に心血を注ぐ。では、その先には何があるのか? ヨシやブーディシアが自問していたらしき事。そんな見えない答えを探しながら、自分自身と向き合って行くのでしょうか。
オーバーライト --ブリストルのゴースト(1)
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池田 明季哉/みれあ KADOKAWA 2020年04月10日