[著者:安彦薫/イラスト:Tomatika/電撃文庫]★★
個人的に好物な要素(偽王子とか隣国同士の戦争とか自国上層の不和だとか機巧鎧とか)が多くて好きな部分と、ストーリー展開とキャラクターの動向に首を傾げたくなる微妙な部分とのせめぎ合い。
まあ総じてイアンを中心としたリュクサリア軍勢に都合良過ぎる展開に、何となく引っ掛かりを覚えたりしたんだけど(この辺は好みの問題?)、結局一気呵成の物語の勢いに押されちゃった感じ。
キャラクターは魅力的な人材が揃っているので、巧く描き分けてそれぞれを深く掘り下げて行って欲しいな。今回は何と言っても忠義を全うしたアシュフォードさん。めちゃくちゃ格好良かったぜ!
機械じかけの竜と偽りの王子
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安彦薫 アスキー・メディアワークス 2008年11月