明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。

[著者:藤まる/イラスト:H2SO4/電撃文庫]★★★

明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。 (電撃文庫)

明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。 (電撃文庫)

 第19回電撃小説大賞『金賞』受賞作。  外見極悪ヤンキー中身ヘタレビビリな坂本秋月。 彼が目の当たりにした交通事故の被害者・夢前光。 お前の“寿命の半分”を寄越せば救えるよ、と謎の 人物に話を持ち掛けられ乗ってしまった結果、秋月 の身体に光の魂が同居してしまい、一日おきに秋月 と光の人格が入れ替わるというとんでもない事態に 陥りました。という具合に物語が始まります。  基本秋月視点なので、光の人格は交換日記として のみ描かれているのですが、なんか想像の斜め上を 突っ走る相当にぶっ飛んだ女の子でした。メインヒ ロインの実態を見れないと言うのは斬新で、日記の 書き方で性格を表現するのも面白いと思いました。  前半は交換日記を通じての二人のふざけ合い。後 半は死に際の光の感情を追い掛けるシリアス寄りの 展開でした。……が、このあまりに衝撃的なオチに は絶句しました。そりゃ「ねーーーーーーーよ!!」 って周囲を気にせず絶叫したくもなりますよ。  でも、悲観的なよりはこんな風に馬鹿馬鹿しく笑 い飛ばして終われて良かったです。何気に登場して 来た女性キャラって、癖があると言うかちょっと変 なのばっかりでしたね(かすみちゃんは除く)。