WORLD END ECONOMiCA III

[著者:支倉凍砂/イラスト:上月一式/電撃文庫]★★★

 まるで、雲の上の存在達の遊戯を見ているかのよ
うでした。本来ならば決して見る事の叶わない人間
が、何か間違えて彼等彼女等が集う現場を目の当た
りにしてしまったかのようでした。逃げ出したかっ
たですが逃げられませんでした。生き様が凄過ぎて
とても目を背ける事なんて出来ませんでした。
 八年越しの結実。知らない所でこんなのがあった
と分かった所で、大多数は何も出来ず飲み込まれる
でしょう。「物語で良かった」と思えた瞬間です。
 金融危機と言われてもピンと来なかったです。興
味が薄いので当然の事ながら。でも、フィクション
でありつつもリアルに寄った内容に鳥肌が立ちまし
た。冒頭と最後のあの名言が、心に響きました。

既刊感想:II