月とライカと吸血姫3

[著者:牧野圭祐/イラスト:かれい/ガガガ文庫]★★

 共和国から連合王国へ、最前線の宇宙飛行士から
後方支援の技術職へ、バトンタッチの新章開幕。命
を懸けての有人宇宙飛行への挑戦に対し、こちらは
宇宙飛行を成功させる為の支えの役割。命の危険度
だけで言えば、大分安心して見ていられました。
 とは言え、最前線では自分とパートナー以外の外
野の音はあまり入らなかったのに対し、こちらは種
族の差別やら国同士の対立やら、耳を塞いでいても
隙間から鬱陶しい雑音が入り乱れていましたよね。
 国同士で手を取り合えれば……なんて考えは所詮
甘い理想なのか、と失念しつつも、もし互いの国の
希望達が出逢えたならば、或いは現状が変えられる
かも知れない、と言う期待を抱く事も出来ました。

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