SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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無法の弁護人2 正しい警察との最低な戦い方

[著者:師走トオル/イラスト:toi8/ノベルゼロ]★★★

 阿武隈が関わる裁判で、一番大変なのは本多で
も検察側でも裁判官でもなく、実は裁判員の皆さ
んなのではないだろうかと。被告人に対する心証
が、検察側の証人発言で有罪に振り切れたかと思
えば、弁護側の阿武隈の巧みな話術で今度は一転
して無罪へ一気に傾いたり。そう言った攻防が面
白くもあるのですが、勿論これはフィクションと
念頭に置いて、阿武隈が活き活きと躍動する裁判
には関わりたくねぇ……ってのが裁判員視点から
見た印象ですね。それで胃が痛くなりましたよ。
 ほぼ逆転不可能からの鮮やかで見事な逆転劇は、
相変わらずの面白さでした。今度は助手に徹して
いた本多が主導の展開とかも見てみたいですね。

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