つるぎのかなた

[著者:渋谷瑞也/イラスト:伊藤宗一電撃文庫]★★★

つるぎのかなた (電撃文庫)

つるぎのかなた (電撃文庫)

 第25回電撃小説大賞『金賞』受賞作。

 再会当時の段階で、悠が快晴を思いっ切り忘れ去
ってた事が「嘘だろ?」ってなるくらい、この二人
って剣道を通じての想いと言う意味で“相思相愛”
だよなあって思わされました。最後まで辿って改め
て物語を思い返してみると、二人の過去をそれ程深
く追究しているわけではなかった気がするのですが、
それでも過去からの因縁で互いを激しく意識してい
るのが物凄い熱量を伴いながら伝わって来ました。
 最初の内は、悠の剣道に対する態度がどこから来
ているのかハッキリせず、少々もやっとした感じも
抱きましたが。感情を理解してからはスッと受け入
れられるようになりました。一応勝負は付きました
が、互いにまだまだ発散し足りなさそうですよね。