SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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つるぎのかなた4

[著者:渋谷瑞也/イラスト:伊藤宗一/電撃文庫]

集大成
 学年が上がって、悠と快晴がそれぞれ藤宮と秋水の主将となり、互いに高校生活最後の剣道の頂点に挑む戦い。部員達の成長を中心に、個々のエピソードを交えつつ、皆がそれぞれ心の中に抱く『決して譲れない思い』と共に、激闘が描かれて行く。

 初期の頃と比較しての悠の変化と成長。逆にこれまであまり見られなかった快晴の苦悩と葛藤。この辺りは特に際立っていて、最終戦の『二人だけの戦い』を大いに盛り上げてくれました。

 高校生活最後の戦い。これまでの集大成。非常に力強く熱のこもった内容でした。細かい事は気にせずとにかく勢いで押す、みたいな所はこの物語の象徴的な部分で、最後の最後まで存分にその色が出ていましたよね。

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