[著者:景山千博/イラスト:すーぱーぞんび/講談社ラノベ文庫]★★
第8回講談社ラノベ文庫新人賞『佳作』受賞作
執事×令嬢×終末世界。世界滅亡まで残り一週間。救世主に選ばれたユズハ(令嬢)と、ユズハの身代わりとなるべく『魔人』に変貌を遂げた彼女の執事(シュウヤ)。ユズハは自分以外の全人類の為、シュウヤはユズハ一人だけの為に、互いに自身を犠牲にしようと敵対関係となってしまう。普段の立場で絡んでる場合じゃなかった
何にせよ既に最初からタイムリミットが僅かな状況。世界が滅びるかどうかの瀬戸際で、執事と令嬢のいちゃいちゃを望んでも雰囲気的にも場違いになってしまうわけですよ。シリアス優先なのでね。それでももっと見たかった。まあ後半は多少そんなシーンも拝めましたけど。『滅亡の神託』や『滅』の謎
曖昧に“神の声”としか認識されておらず、結局滅亡寸前まで解明には至らなかったと言う事なのか。この辺りの謎解きにも、世界を救う為にシュウヤは挑んで行かなくてはならないのか。お楽しみはこれからだ
エピローグのシュウヤとユズハの状況にグッと来ました。こここらどんな関係を築いて行くんでしょうかねえ。今回状況的に殆ど見られなかった学園モノとしてのお話も見られればいいなあ。終わる世界の魔人執事
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景山 千博/すーぱーぞんび 講談社 2019年11月01日