SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

編集さんとJK作家の正しいつきあい方2

[著者:あさのハジメ/イラスト:6U☆/富士見ファンタジア文庫]★★

 吹雪(出版編集者)と美沙&ミシェル(ライトノ
ベル作家)の付き合い方で、「そりゃねーよ!」と
か思わず突っ込み入れたくなる程現実離れしていま
した。前巻もそうでしたけど前巻以上に。なのでや
っぱり、余計な詮索させられずに読めるのは気楽で
いられて良いですね。……いや、もしかしたら特殊
性癖の作家や編集者も実際に存在するのかも知れま
せんけど、怖いので深くは考えない事にします。
 作家と編集者、どちらかと言えば作家寄りのエピ
ソードが主だったかな? 美沙の特殊性癖が炸裂し
まくりで、「こんなノリでずっと行くんかなあ」と
不安でしたが、後半ミシェルを中心に作家の主張や
葛藤などが熱く盛り込まれていて良い感じでした。

既刊感想:

神獣(わたし)たちと一緒なら世界最強イケちゃいますよ?

[著者:福山陽士/イラスト:おりょう富士見ファンタジア文庫]★★

 最初の頃からレイナだけ、ディオスにとって“特
別な存在”感が突出していて、他の3人が引き立て
役に甘んじていたのが惜しいというか勿体無いと言
うか。この先どんな風に話が進むとしても、なかな
か埋まりそうに無い格差を感じてしまいました。
 まあマリンもルヴィもエメロードも、レイナに嫉
妬心や劣等感を抱いてるわけではなく、レイナも距
離を感じているわけでもないので、ディオスを巡っ
て深刻にどうこうとはならなさそうですけどね。
 とりあえず現状不明点が多く、中でもビオレッタ
が言っていた神獣の成り立ちについては特に気にな
る所です。もしかしてディオスの双子の妹って……
まだ何とも言えないので妄想だけにしておきます。

ゲーマーズ!8 星ノ守心春と逆転バックアタック

[著者:葵せきな/イラスト:仙人掌/富士見ファンタジア文庫]★★

 くっそめんどくせぇなあ! って一声発して冷静
になってみても、やっぱり花憐と祐のやってる事が
理解不能かつ意味不明だったりしたんですけど、本
人視点で内情語られると……それでも理解はし難い
ですが、思ってる事は何となく伝わって来ました。
 ただ、なんか花憐のやり口は気に食わないんです
よねえ。優位に立っていた者が下位の相手に目線を
下げて「正々堂々闘いましょう」みたいな。本人は
意識して無いんでしょうけど、絡まれた千秋はそん
な事頼んでもいなければ望んでもいないってのに。
 まあそれでも景太がキッパリ花憐が好きだと言い
切っちゃったので、諦めようとしてた所でよもやの
事態に! 千秋派として期待せずにいられません。

既刊感想:

魔王討伐したあと、目立ちたくないのでギルドマスターになった

[著者:朱月十話/イラスト:鳴瀬ひろふみ富士見ファンタジア文庫]★★

 ギルド拠点内でのディックを眺めていて。とても
目立ちたくないから隠密行動を取っている様には見
えないくらい、結構依頼主からは目に付くような言
動をかましてませんでしたか? 勿論、変な常連客
と印象付けられても、ギルドマスターとイコールで
繋がらないよう配慮はしているんでしょうけど。
 人の噂ってやつはなかなか侮れないもので、絶対
何処かで噂に尾びれが付いて伝わってるんじゃない
かなあと思ったりもしましたが。特に国家叛逆をひ
とつのギルドで阻止するなんて目立つような事しで
かして、果たして事実が拡散しないよう抑えられる
のかどうか。詳細をディックに問い質したい所でし
たが、まあ何か秘訣でもあるのでしょうねきっと。

キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦2

[著者:細音啓/イラスト:猫鍋蒼/富士見ファンタジア文庫]★★

 何となく「こうなるんじゃないかな?」って予感
はありましたミスミス隊長。ムードメーカーであっ
ても、前巻からここまでハッキリ言って戦場では足
引っ張ってばかりだし、挽回して欲しくて「こうな
って欲しいな」って気持ちの方が、読みながら強く
入っていたのかなあと。今回の争奪戦の原因である
『星脈噴出泉』に感染作用或いは強化作用があるな
ら、きっと誰かしら影響は受けるだろうし、それを
ミスミス隊長にって思いは何処かにありました。
 ただし、それがミスミスや部隊の皆にとって良か
ったのかと考えると、難しい問題で微妙な所ですけ
どね。既にバレるフラグ立ってる様な気がしてなり
ませんが、何とか穏便に進んで欲しいものです。

既刊感想: