SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

緋弾のアリア

[著者:赤松中学/イラスト:こぶいち/MF文庫J]★

 ツンデレヒロインなアリアがあまりにお約束的にツンデレってるもんだから、「そういうのは割とお腹一杯」てな具合に落ち着きそうだったんだけど、途中からちと印象が良い方向に変わってくれたかな?

 出逢ったばかりの頃は、とにかくキンジに対して理解不能で理不尽な強引さばかりが目立ってたもんで、アリアに好印象を抱けなかったんだよねぇ。それが一変したのは、アリアが強引かつ高慢な態度でキンジに接する理由を知った時。こんな弱みを不意打ちのように見せ付けられたら、これまで受けた数々の屈辱的な仕打ちだって納得して受け留めるしかないでしょ?

 今後はアリアが助けたい人の無罪を勝ち取る為、何らかの組織らしいイ・ウーと、背後にちらつくキンジの兄の存在を追う為、パートナーとしての絆が必要不可欠。そんな絆を深めてゆく様子を追ってみたい。

丸鍋ねこ改造計画(仮)

[著者:七位連一/イラスト:ぱこ/MF文庫J]★

 うざっ! とにかくうざっ! こんな風に女の子を攻略しようとすれば、99%程度の確率でうざがられる事間違い無し! な行為の数々を恥も外聞も投げ捨ててやってのけた勇猛果敢な大馬鹿野郎・春田リク。

 でも、一般人な女の子とは全く異なる攻略法が必要な女の子(例えば異界人とか?)に対しては、リクみたいな壮大に阿呆らしく無謀なやり方が案外功を奏するのかも知れないな。そういう可能性を体現して見事証明してみせてくれるお話。まあお世辞にも器用なやり方とは言えないけれど、無表情無感動な一人の女の子の感情を揺り動かす事に全力全開の熱意を燃やすリクの姿は、案外カッコイイものだったと思うよ。

 本筋(丸鍋ねこ改造計画)からしょちゅう脱線してる辺りで少々ウンザリ感も抱いたのだけど、終わってみればうまいこと“いい話”で丸め込まれてしまった感じ。そういやリクとねこの間に恋愛感情が殆ど存在しなかったけれど、その件は次に持ち越しかな?