[著者:かたやま和華/イラスト:風都ノリ/B's-LOG文庫]★
シリーズ第5巻。藤真キター! しかしこんな風になってしまった藤真は、もう桐緒がどんなに話し合おうと諭しても耳を傾ける事はないのか(正気に戻った時はおそらく……)。それを明確に突きつけられてしまうと、どうしても彼の過去の面影を吹っ切れないでいる桐緒の
心情も複雑で切ないよなぁ。紗那王の「藤真には近付くな」という言葉の意味も、単なる嫉妬などから出たものではない、と桐緒にはちゃんと分かってるんだろうけどねぇ。
それでも尚揺れずにはいられない乙女心ってやつは何とも難儀なものだわ。いつもなら、紗那王にいい様に弄ばれている桐緒に肩入れしたくなるんだけど、今回はご苦労様だった紗那王の方に肩入れしたくなったな。
しかし“アチチ”って何だよ“アチチ”って(あとがき参照)……と苦笑してたんだが……なんかこの二人にぴったりじゃないか? いいな、アチチ。まあ火傷するほどアツイのもいいけど、そろそろ柔らかくまろやかにも熟して欲しいもんだな〜(今はまだ二人の気持ち以外の所でも何だかんだで障害多そうだけど)。