[著者:鈴木大輔/イラスト:高苗京鈴/富士見ファンタジア文庫]★
ご愁傷さま二ノ宮くん(8)
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鈴木大輔 富士見書房 2007年10月
言葉で分かり合えぬのなら拳で語り合え! ……ってどこの少年漫画的展開ですか? な、二ノ宮峻護対サキュバスお姫様ヒルデガルト(ヒルダ)。まあ比較するのもバカらしくなるくらい強さの次元が違うもんで、峻護はボコボコにされちゃったんだけど。ただ、ヒルダに己の存在価値を認めさせる事が出来るか否か? という意味での勝敗を問うならば、文字通り命懸けでヒルダを納得させた峻護の勝ちって事になるのかも知れない。
しかし、終わってみたら「そういや何で峻護は命張ってヒルダに挑んでたんだっけ?」と、当初の目的をすっかり忘れてたというオチ(いや、その後直ぐ思い出す事になったけどね)。原因である所の真由の中に秘められた『存在』ついては、「まだ引っ張るのかよ〜」って具合で、結局次巻へ持ち越しになってしまったなぁ。
今まで峻護が接して来た真由と“ひとりめの真由”、麗華と彼女の中の“もう一人の麗華”、そしてサキュバスについて。諸々の謎がようやく解かれるか?