[著者:翅田大介/イラスト:も/ホビージャパン HJ文庫]★★
カッティング3~Case of Mio Entanglement~ (HJ文庫)
- 作者: 翅田大介,も
- 出版社/メーカー: ホビージャパン
- 発売日: 2008/05/01
- メディア: 文庫
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シリーズ第3巻。毎回主役を置き換えて、『B.R.A.I. N.complex』の実態に迫ってゆくオムニバス形式で進む 予定だったのが、どうやら路線変更らしく。1巻目のミ オとカズヤを主役に戻してその後を描き続ける模様。 表面だけを見たら、まあこりゃ紛れもなくバカップル ってやつだな。犬も食わない夫婦喧嘩。もしくは初心な 少年少女の恋愛にありがちなくすぐったい擦れ違い。 ただ、ごく一般的な甘酸っぱい青春やってるんなら、 理解し合えてよりを戻すか修復出来ずに破局するかで終 わるんだけど。この二人の場合根本で抱えてるモノが普 通じゃないから、当然普通じゃ収まらないわけで。いち ゃついてる裏側に、今後の行く末を示唆するメッセージ 性のようなもんが見え隠れしていて、終始脆く危うい感 じを抱いてたんだけど、案の定最後の最後で……。 今回は地盤固めの準備段階。物語が大きく動くであろ う本番は次巻から。今後どんな方向に転がってゆくかは、 おそらくカズヤの扱いと葛峰姉弟の動向次第。もしかし たら、2巻のトモエとケイイチロウも絡んで来る? 既刊感想:〜Case of Mio〜 〜Case of Tomoe〜