[著者:神坂一/イラスト:芳住和之/富士見ファンタジア文庫]★
神坂一 富士見書房 2007年10月
緊張感を台無しにさせる、一部脱力系シーンの仕掛け方は流石と言うしか。神呪使いの素質は高いが、神呪を生み出す源の『魔力素』をかじると必ず腹を壊すというクラウス君。ルグナードによって暴露されてしまう恥ずかしい秘密→それに続いてアリサの“気の毒美形”発言、の流れに吹いた。まあ“格好悪い”って言葉にかなり釣られてる辺り、言い得て妙なんだろうな。クラウスは基本的に格好付けのええ格好しいみたいだからねぇ。
淵海孔(アビスゲート)と、そこから這い出て来る淵より来るもの(アビスフォーム)の性質説明。主役を張る傭兵3人のパーティ結成で、アビスゲート異常多発の謎を追いつつ、アビスフォームと対峙する展開。
一応大雑把に出るべきものは一通り出揃っていたと思うんだけど、まだどの要素にも踏み込み始めてすらいないので、お楽しみは次巻に持ち越しと言った具合。