SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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電撃コラボレーション 最後の鐘が鳴るとき

[著者:壁井ユカコ・渡瀬草一郎・三上延・佐藤ケイ・柴村仁・有沢まみず・鎌池和馬・成田良悟/イラスト:片瀬優・文倉十/電撃文庫]★★

 電撃文庫創刊15周年記念の『お祭り』企画。“キーワード”“シチュエーション”と続き、今回は……“キャラクターリンク”かな? 各著者達の遊び心が最も乗っかってたのはその辺だったように思う。

 “予測不能かつ奇妙奇天烈な集合体”というのが前2作の印象で、今回はそれとは趣が違っていて意外性という部分ではやや薄味な感触だったんだけど、その分計算された完成度が際立っていたかなぁと。

 “お祭り企画”としては無軌道にとっ散らかってた方がらしいとは思うんだけど、今回のはリレーでバトンを繋ぐ様な連携連結の一体感が随所に見られて、これはこれでまた一味違う読み応えがあって良かった。

 好みで挙げると幼馴染みな渡瀬さんのと、エロい先輩が魅力的だった鎌池さんのかな? でもやっぱり成田さんは変わらずオイシイポジションだと思った。

既刊感想:まい・いまじね〜しょん
     MW号の悲劇