[著者:吉村夜/イラスト:結賀さとる/富士見ファンタジア文庫]★★
シリーズ最終巻。アンタレスにとっては「俺の本当の戦いはこれからだ!」エンドなんだけど、全体的な物語の結末はこれ以上ないくらいの大団円。七都市連合軍とカイオン軍との悲惨な戦争は真の意味で終わりを告げ、訪れた平和維持と更なる発展の為のアンタレスの物語はここから新しく始まる、と。
……ん〜いいね〜、実に理想的なエンディングで良かったねぇ。欲を言えば、カイオンを裏で操っていた『神』との戦いは、もうちょい長期的な流れで読んでみたかったかなぁと。物足りなさはそのくらい? セツナとアンタレスの関係は予想の上を行く真相で吃驚させられたけど、ヒバナとのこういう結ばれ方は凄く満足のゆくもので嬉しかったなと。
サイレント・ラヴァーズ(4)
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吉村夜 富士見書房 2008年03月