SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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量産型はダテじゃない!5

[著者:柳実冬貴/イラスト:銃爺/富士見ファンタジア文庫]★★

 シリーズ最終巻。ヘキサの母セイス・デュアルアンが、軍を裏切ったとか暴走したザドリュートに殺されたとか、表面上で言われている事は最初から事実無根と踏んでいたので、セイスとザドリュートとの間に隠れていた真相に関しては割と想定内の範囲だったかな? それでもヘキサの母親への想いは、裏切られずに無事に報われたから良かったよね。 

 最後は、戦って戦ってとにかく戦い尽くして、本当の意味での勝利を掴む為の総力戦。これまで敵対していた人間達とザドリュート軍のUD達が手を結び、共通の敵を打ち滅ぼす為に戦う構図は、王道だけど終盤の盛り上がりに相応しい熱い展開で実に面白かった。あとは、もうちょっとナンブの過去にも触れて欲しかったかなぁ。そこが心残りだった。

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