SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

小悪魔だけど恋愛音痴なセンパイが今日も可愛い1

[著者:遊歩新夢/イラスト:ひつじたかこ/オーバーラップ文庫]★★

孤高を貫くか、調和を取るか
 多人数の中に、飛び抜けた『天才』がたったひとりだけ。この状況で何らかのチームを組んで、天才の存在が全体を良い方向へ導いてくれるか、それとも調和を乱す異物と弾き出されてしまうか。その『何らか』の内容にもよるでしょうけど、本人の全力全開の能力が噛み合ってくれないのは、その人自身には何の非も無い分だけ余計にやり切れない。

才能は引き寄せ合う
 能力が突出しているだけに、本気で望めば余計に調和を崩してしまう。逆に調和を保とうとすれば、個の全力を抑えなければならない。これだと、望み通りの活動は出来ないので身を引くしかない。そんな同じ苦悩を持った彼等が出逢い、結成された新たなカルテット。これからの成長と飛躍が楽しみですね。