[著者:今田ひよこ/イラスト:raemz/電撃文庫]
菊野永遠の妄想劇場
「はかどっているなあ」とか「垂れ流してるなあ」とか。永遠の本筋からの『脱線』を、生温かい半目で眺めるような感覚でした。『百合』な雰囲気が結構ありそうに見えて、実は割と薄かったです。当人達が『他人のカップルを妄想する側』なので、あまり積極的に『永遠×リリ』な展開にはならない。リリが秘めている永遠への想いも、あまり深く踏み込んでは描かれていませんでしたからね。
リリ自身が積極的になれない影響もあるんですが、まあとにかく横槍が入ること入ること。永遠にとっては妄想ネタに繋がるんで、迷惑しつつも充実してそうですけど。リリは勢いを削がれる事が多いので、ちょっと気の毒かなって思ったりもしました。
白百合さんかく語りき。(1)
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今田 ひよこ/raemz KADOKAWA 2020年11月10日