SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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竜歌の巫女と二度目の誓い

[著者:アマサカナタ/イラスト:KeG/GA文庫]

第12回GA文庫大賞『銀賞』受賞作
 民の命を守る為の革命と引き換えに、大切な人を自らの選択で処刑せざるを得なかった、主人公・ギルバート。己が犯した罪の重さを背負いながら生きるギルバートは、やがて大切な人の生まれ変わりである少女と、運命的な出逢いを果たす事になる。

 ギルバートもルゼも、互いに一目で『大切な人』だと気付けている。それだけ深い繋がりを感じさせられました。ただ、過去に負った未だ癒されない心の傷が原因で、相手への接し方を見失っている。

 相手を許し、自分を許す事で、徐々に態度が軟化して、わだかまりが解けて行く。過去の悲惨な現実を思うと、それはとても難しい事。大切な人の為に変わろうとする二人の姿は、とても印象的でした。