SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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楽園ノイズ2

[著者:杉井光/イラスト:春夏冬ゆう/電撃文庫]

 前巻よりも、音楽パートの専門分野的、趣味的な部分は控え目で、その分バンドメンバー個々の事情を含んだエピソードを増量、と言った具合の内容。

 以前この物語の特性である『音楽描写』が「俺には合わねえ」とか書き散らかしたもんで(すんません)、個人的には今回の方が取っ付き易い印象でした。この辺りは、ガッツリ好きな人にはどうなんだろうなあ、と。配分は難しい所でしょうかねえ。 

 あとがきに少し書かれていたのですが。この物語の音楽的な趣味は、多分自分には合わない方だと思っています。ただ、それでも真琴達の活動を通しての『熱量』って凄く伝わって来るんですね。なので、合わない人を置いてけぼりにしても「好きな人や理解のある人だけ付いてこい!」的な勢いでも良いんじゃないかなあ、とか思ったりもしました。

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