[著者:中村颯希/双葉文庫]
飯テロと、定食屋として様々な事情を持つお客さん達と交流を深める、人情味あふれる物語。
読んでいて腹が減るし、神さまの奇跡による“触れ合い”に涙が出そうになるし。
で、最後は「ぐ~」っと音を鳴らせながら、心が温まるような気持ちになっていました。
哲史と妹の志穂が未練に感じていた両親との事も、神様の奇跡によって報われてくれて良かったですね。
それにしても、哲史に“わけありな死者の魂”を宿らせる神様って、一体どんな存在なんだろう?
まあ、「神様だからなんでもあり」、とでも思っておけばいいのかな。
哲史の必死の呼びかけに、神様は幾度も奇跡の力で助力してくれました。
未熟なスタートから成長した哲史が、果たして今後神様に頼る展開があるのかどうか?
更に神様と交流を重ねる事で、正体の端っこが掴めるかもしれませんね。