[著者:道塚瞬]
中編程度の長さの推理モノ。複雑な深味は薄いものの、手軽に気軽にミステリ要素を味わえるような仕上がり。
医大生が何故か殺人事件の捜査にあっさり関与出来ている辺りで、そもそもの不自然さは感じたりしていたのですけど。
もっとも、医大の教授が医大生達に推理や謎解きを協力させた“意味”については最後の最後でハッキリしました。
「だから彼ら医大生でなければならなかったのか」と言う気付き。
元々目を覆いたくなる陰惨な事件でしたが、ラストに示された“真相らしきもの”はそれを上回るおぞましく鳥肌が立つものでしたね……。