[著者:小山タケル/イラスト:マニャ子/富士見ファンタジア文庫]★★
- 作者: 小山タケル,マニャ子
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2013/03/19
- メディア: 文庫
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前巻で起こった出来事を報告する為に、国家連合 の中枢都市へとやって来たニキとアークとイリュー ネ。最初はいつの間にか迷子になったイリューネを アークが追い掛けたり、ニキが霊樹師の関係者達と 再会を果たしたり、ニキの先生である特級霊樹師メ ルアリス=フルブリースにアークがちょっかい掛け られたり、割とまったり平和的に進んで行きます。 中盤以降は、役割が相反する霊樹師とバリアント の真の関係性が語られたり、国家連合と教会との対 立が前巻より更に際立って描かれていました。どち らの立場も相手を受け入れられない思想や信念が根 付いていて、特に教会側は端から敵対する気満々だ ったので、そりゃあ分かり合えず戦うしかないだろ うなあ、という感じでしたね。そんな状況を、霊樹 師とバリアントの関係を理解したニキとアークが打 開し、対立騒動もひとまず収束という結末でした。 この物語は今回で完結だそうです。他の霊樹の事 や教会側の敵対心など、まだまだ広げられる要素は あっただけにこれで終わるには惜しいなと。でも、 最後は綺麗に纏まっていて良かったと思います。ニ キの少女漫画的な“恋する女の子”の部分も、前巻 以上にニヤニヤ感満載で堪能出来て満足でした。 既刊感想:1