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仮想領域のエリュシオン 003_セルリアン・レクイエム

読書感想

[著者:上智一麻/イラスト:nauribon/MF文庫J]★★

 切燈巴夜と阿菫青子。同じ切燈機関の中で友情を
育んで行った二人。彼女達が今現在失ってしまった
絆を再び取り戻そうとするお話です。まあ最も命の
危機に瀕して戦うのは部外者の大河ですけどね。
 この“途絶えた絆を取り戻す”展開は前巻の冬姫
と紫緒のものと良く似ていて、やっぱり大河が一番
奮闘していた気がします。大切で護りたいと思う誰
かの為に大河が戦う所は、熱い盛り上がりで描かれ
ていて凄く良いですね。今回は青子と自分が似過ぎ
ている為、余計彼女の過ちを正したいという気持ち
が強かったようです。その上で関係を修復したいと
願う巴夜の想いにも応えたかったんでしょうね。
 こうなると、もしかしたら大河自身にも絆を取り
戻したい相手が居るのかも? いずれそれが描かれ
るのかも? とか想像してましたが、何とこの巻で
一区切りだそうです。大河が本能剥き出して冬姫と
求め合ったのも、これで終わりだから彼の一番を明
確にしようという意図があったのかも知れません。

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