[著者:人間六度/企画・原案:sasakure.UK/メディアワークス文庫]
あちこち飛び交う多種多様な謎の物体『ワンダー』。いつも建設中で一向に完成しない世界のシンボルの『巨塔』。自分の存在意義を見出せず流されるように日々を無気力に生きる少女『テラ』。ヘンテコな世界でヘンテコな物体を狩り続ける“ゲーム”を独りでやっている少年『カラス』。
不可思議な世界は果たして現実か? それとも仮想現実か? 虚構か? 創造物なのか? ゲームの中のような、異世界のような、でもそんな事はあまり深く考えずにテラとカラスは出会ってゲームを共にして絆を深めて行く。
でも、目を背けていた『世界の真実』をテラが知らされる事で、物語は大きく変化を遂げて行く。気になっていた事、疑問に感じていた事、色々と含めて「なるほど」と納得するも、今度はテラとカラスの関係はどうなってしまうのだろうか……と言う不安がにわかに沸き上がる。決して“相容れない存在”同士の二人の行く先は、果たしてどうなるのか。