SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

僕は友達が少ない

[著者:平坂読/イラスト:ブリキ/MF文庫J]★★

 傍から見れば、隣人部に入部してからの小鷹も存分に“リア充”していると思うんだが。小鷹も夜空も星奈も幸村も小鳩もあんまりな残念体質で、そういう残念密度の濃い空気に浸っているせいか本当は物凄く“リア充”な事が自覚出来ないのかねぇ。 

 まあ傍迷惑な夜空と星奈の喧嘩に巻き込まれ続きな小鷹からすれば、到底良い意味で充実しているとは思えないのかも知れないけれど。でも、周囲の迷惑加減も含めて随分楽しめているじゃないか、と。あとは当人達がいつ「既に友達だろ?」というのを自覚出来るかどうか……これは当分無理そうだな。

僕は友達が少ない2

[著者:平坂読/イラスト:ブリキ/MF文庫J]★★

 前巻では殆ど描かれなかったマリア、理科、小鳩の残念成分が追加されて、隣人部の残念度数も更に上昇。でも、ここまで隣人部の様子を眺め続けてみた限りでは……やっぱりさぁ、小鷹ってリア充してるよな? 確かにそれは隣人部という本当にごくごく限られた範囲内での事なんだけど、それでも何だかんだツッコミ入れつつ楽しめてるみたいだし。

 既に友達同士な付き合い方が出来てるのに、悲しいかな小鷹達には“今友達付き合いしてる”って自覚が欠けてるんだなぁ。果たして欠けてる部分がどんな風に埋まってゆくか……その辺が楽しみな所。

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