[著者:大樹連司/イラスト:しずまよしのり/ガガガ文庫]★★
ちょっとだけ……止むに止まれぬ事情や理由があるのは分かっていても、貴人のクラスでの立ち振る舞いがどうしても好きになれなかったので、そこだけは敬遠気味だったかもなぁ。なんかもう心の内で必死に隠そうと取り繕う様が痛々しくてさ……。
ただ、途中で偽りの秩序が壊れてしまってからは、貴人の溜め込んでいた鬱屈も全て曝け出してくれたし、そこからのロケット打ち上げに注ぐ情熱が盛り上がりに直結してくれて良かった。最後までかぐやのケータイの真相が気になってしょうがなかったんだけど、そこに触れるのは野暮ってもんかな?
ほうかごのロケッティア
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大樹連司 小学館 2009年12月