![血翼王亡命譚 (1) ―祈刀のアルナ― (電撃文庫) 血翼王亡命譚 (1) ―祈刀のアルナ― (電撃文庫)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61lGty2jWCL._SL160_.jpg)
- 作者: 新八角,吟
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2016/03/10
- メディア: 文庫
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第22回電撃小説大賞『銀賞』受賞作。 読んでいてずっと気にしていた事があります。そ れは、一人称視点であるユウファが、王女アルナを “アルナリス様”と呼んでいた事です。ハッキリ言 ってそんなの取るに足らない事だろう、と最初の内 は思っていたんですけど、彼はどんな時でも、何が 起こっても、その呼び方を貫き通していました。 正確には終盤のとある時点まで、ですが。そんな 事を気に掛けていたせいか、ユウファのアルナリス 様の呼び方が切り替わった瞬間の感情の昂ぶり方は、 それは簡単に言葉に出来ないような凄まじいものが ありました。何て表現したらいいのか分からない複 雑さで。でも一番はやっぱり、アルナが本懐を遂げ られた事に対する嬉しさだったのかも知れません。