- 作者: 中沢健
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/06/20
- メディア: 文庫
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前巻から8年後の、キモイマンの中の人こと高寺
一郎のお話。学生時代みたく、己の鬱憤を発散する
為に気軽に正義のヒーローは気取れず、従ってキモ
イマンも過去の栄光・思い出と化していました。
苛めによる胸糞悪さもなければ、社会人になって
落ち着いたのか一郎の妄想癖による気持ち悪さも失
せていて、キモイマンも既に思い出の彼方。底辺社
会人の世知辛さばかりが浮き彫りになり、すっかり
毒々しさやイロモノ感が抜けちゃった印象でした。
その分気持ちがざわつく事もささくれ立つことも
無く、割と平静でいられたのかなあ。もし続くよう
なら、今回の事件を機にキモイマン活動を再開して
欲しい気持ちもありますが、どうなるでしょうね。
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