SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

鋼鉄城アイアン・キャッスル

[著者:手代木正太郎/原案・原作:ANIMA/イラスト:sanorin/メカデザイン:太田垣康男/ガガガ文庫]

徳川家康×変形ロボットアクション

 織田信長が天下統一の野望を抱き、躍進している頃。まだ未熟な、徳川家康の少年期・松平竹千代が主人公の物語。『城が巨大ロボットに変形する』と言う大胆な設定を用いて、各城主達と巨大ロボット同士のド派手なアクションが繰り広げられます。

 少年期の家康=竹千代。当主としての統率能力や精神面はまだまだ未熟で、信長の影響で『のし上がりたい思い』だけが空回り先走ってしまう。更に身体に病魔を抱えている悪影響もあり、竹千代の失敗と挫折を見て幾度も歯痒い気持ちになってしまう。

 そんな竹千代が、幾度もの苦難を乗り越えて、当主として成長を遂げて行く。自信と心の強さを確実に得て行く手応え。存分に味わえる仕上がりです。