SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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銀河鉄道の夜を越えて ―月とライカと吸血姫 星町編―

[著者:牧野圭祐/イラスト:かれい/ガガガ文庫]

英雄たちの偉業に焦がれて

 本作は次世代J-POPアーティスト『H△G』と、『月とライカ』のコラボライブの声劇用に、WEBで連載されていたものが原作なのだそうです。

 レフとイリナの偉業に感銘を受けた日本人の少女・ミサ。平凡な自分が、宇宙飛行に関連した職業を目指すべきなのかどうか? そんな大きな苦悩を抱えながら、謎の少女アリアと共に、『銀河鉄道で宇宙を旅する』と言う不可思議な体験をする事に。

 夢か現実か、曖昧な境界線。それが幻想的な雰囲気を醸し出していて良いですよね。どちらにしても確かな経験としてミサの心に残り、将来の歩みの背中を押してくれる。読後感も素晴らしいものでした。

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