[著者:暁佳奈/イラスト:スオウ/電撃文庫]
春夏秋冬の『四季』が、自然に巡る現象ではなくて。神に選ばれた人=春夏秋冬の4人の『代行者』の力によってもたらされ、彼ら彼女らの意志によって季節が移り変わって行く。そんな世界の物語。
一番気になっていたのは、やっぱり十年前に起こった雛菊誘拐の詳細かなあ。さくらや狼星の回想で、実は結構明かされているようにも見えるんですけど。でも、まだ引っ掛かる所はあるんですよね。
具体的には、今の雛菊が「十年前の雛菊とは中身が違う」みたいな? 含みでさくらに告げていた点。なにか大きな意味が込められているような雰囲気がある。更に拉致事件の当時の全貌も未だ掴み切れていないような感じで、色々気になりますよね。