[著者:ひなちほこ/イラスト:シエラ/MF文庫J]★★
第15回MF文庫Jライトノベル新人賞『佳作』受賞作
自身の妄想を具現化する能力が発現してしまった少女達と、彼女らを表向き保護しながら裏で管理、隔離、能力研究などの役割を担う組織に属する主人公との交流の物語。超常現象『脅威』
管理する側の機関も全貌は掴めていないそうなので、発現条件や、何故十代の少女にしか宿らないのか、その辺りは物語の中でも解明はされてないみたいですね。それが分かっていないから、どうしても後手に回ってしまうのでしょう。それでも鎮圧出来る所は、優秀な人材が揃っていると言えるのでしょうけど。契約と強制と束縛
しかし、アスモデウスと時雨の契約内容を知った時、随分えげつない縛りで酷使してるなと、嫌悪感を抱かされましたよ。そこで、きっと紫門が壊れかけたアスモデウスの救いになってくれるだろう、と。真相
……そう思っていた時期もありましたが。紫門の“目の前でさらわれた少女”、アスモデウスの“王子様”、六年前の事件に『宇都宮事変』、未解決なままの仮採用監理官連続襲撃、そしてラストに登場した少女。提示されたこれらの事が、想像以上に難儀で複雑に絡んでいそうです。特殊能力統轄学院 叛逆の優等生と悪魔を冠する少女の共犯契約
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ひなちほこ/シエラ KADOKAWA 2019年11月25日