SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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どうか俺を放っておいてくれ なぜかぼっちの終わった高校生活を彼女が変えようとしてくる

[著者:相崎壁際/イラスト:間明田/GA文庫]

 第13回GA文庫大賞『ガンガンGA特別賞』受賞作。

 意気込んで高校生活スタート、からの灰色ぼっち青春な高校卒業間際まで一気に進み、咄嗟の判断で他者を助ける為に車に轢かれてデッドエンド……のはずが、何故か生き返っていて、3年前の高校入学前からのやり直し生活を送る事になってしまう。

 まず最初に「何故こんな現象が起こった?」の疑問ですが、多分これ解かれなさそうですね。現状全く見当も付かないので、もし回答が用意されていたとしても、種明かしは当分先の事になりそうです。

 なので、その辺の事は今は深く考えずに、ぼっちマスター穂高の二度目の高校生活、後悔しかなかった一度目との違いに注目して行きたいと思います。

 もう既に、空や瑠璃や真白と交流出来ている時点で、一度目の状況から激変しているわけですが。どうも穂高は『進んで望んでぼっちになりたい』気質なようで、そこを変えたいと思う気質の異なる空との関係性は、やっぱり今後も気になる所ですね。

 あと気になっているのは、空が過剰に穂高のぼっち状況に介入している所。自分のせいで死なせてしまった負い目があるから? 一回目から穂高を知っていて意識していた? 秘めた好意的感情が突き動かしている? もっと彼女の内面を知りたいですね。