SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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王様のプロポーズ 極彩の魔女

[著者:橘公司/イラスト:つなこ/富士見ファンタジア文庫]

 主人公とヒロインが『合体』して世界の危機を救う。詳細を省くと色々誤解を招きそうな表現ですが、それ程間違った解釈ではないかなと思います。

 最初に『300時間ごとに世界の危機が訪れる』とありましたが、今回この件はあまり密接に絡んで来なかったですね。なので、出現する『異形』を、まだ多くの謎を含んでいるような印象でした。

 おそらくこの要素は、後半で明かされた事実に直結していると思うのですが……そちらも現状で真偽を確認する術はないですからね。今はただ、無色が聞いて得た“核心”を信じて進むしかないのかな。

 あと気になったのは、『何故無色が選ばれたのか?』ですね。一見偶然のようでもありますけど……無色自身の中に“彩禍に選ばれるべき何か”が、もしかしたら眠っているのかも知れません。

 とにかくまだ始まったばかりで、触れたくても触れるべき事が少ないと言った具合で。今回控え目だった、繰り返される世界の危機と異形について、次でもっと語られるんじゃないかなと期待してます。