SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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わたし、二番目の彼女でいいから。

[著者:西条陽/イラスト:Re岳/電撃文庫]

 一番好きな相手がただの『片思い』状態なら、別に二番目に好きな相手と恋愛してもいいんじゃないの? 一番の相手と付き合ってるわけじゃないんだから、特に不健全でも不誠実でも無いでしょ?

 ……って、最初の頃は思ってしまいますよ絶対に。徐々に徐々に、少しずつ空気がおかしくなって行く。なんかこう、じわりじわりと追い詰められ締め付けられて行くような感覚。ゾクゾクしました。

 桐島も早坂さんも橘さんも、恋愛感情が“暴走”していると言うか。どんな形で『本当に好きな相手』と接したいのか、3人とも自分自身を見失っているように見える。ホントに整理が付けられない程『ぐちゃぐちゃ』になってしまっているんですよね。

 あとはラストの台詞ですね。なかなか衝撃的で、どきつく胸に突き刺さりました。タイトルの“二番目”の意味が、こんな所にも掛かっていたのか、と。

 正直な所、訳分かんなくなってます。なんかほぐしようがない程に、ぐちゃぐちゃと混じり合っているようで。桐島がどんな選択をして、どのように展開して行くのか、今の所全然予想が付かないです。