[著者:征夷冬将軍ヤマシタ/イラスト:トモゼロ/Mノベルス]
主人公・クレインが何らかの原因によって死んでしまい、その後で何故か過去に戻って生き返る。いわゆる『死に戻り』の繰り返しによって、避けられなかった“未来の死”と、理不尽に滅ぼされた自分が治める領地の滅亡を何とか回避しようと立ち回るお話。
クレインが何故そう言う状況になっているのか、今の所は原因不明です。「そこが最も気になるんだよ」と言いたい所なんですけど、なんかあれこれ詮索しても答えは出ないっぽいんで、クレイン自身も今は「そう言うものだ」と身を委ねるしかないみたいです。この辺り、『急に死に戻りが途切れる』危惧や恐怖なんてのもありそうなんですけどね。
まあでも、案外死に戻りの時期もある程度クレインの思念で調整出来るようなので、長期的な『生き延びる目的』を達成するまでは大丈夫なのかも知れません。とりあえず、今回だけで26回死に戻ってます。でも、実際大して時間は経っておらず、それなのに物凄く濃密な時間を過ごした気分になりました。これからもっと大変だよなあと思わされましたが、苦境を経験しながらのクレインの成長にも期待したい所ですね。